専門診

脊椎外科センター

脊椎診のご紹介

● 脊椎診とは

脊椎診では、首から腰までのすべての背骨の病気(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症とすべり症、頚髄症に靭帯骨化症、脊椎腫瘍と脊髄腫瘍、さらに首下がりや腰曲がりと呼ばれている後弯症・側弯症といった脊柱変形)の治療を数多く行っております。必要に応じて脊椎内視鏡や顕微鏡を使用することも頻繁にあります。さらに、全国でも有数の当院に開設されたハイブリッド手術室では手術中にあらゆる方向・角度での背骨の画像を手術中に確認することが可能となり、きわめて安全かつ正確な手術を行うことができます。さらに、より専門的な治療に専念するため、当院では2018年11月より脊椎外科センターを開設いたしました。世界中のどの脊椎外科にも引けを取らないと申し上げても過言ではありません。背骨の専門医(豊根・工藤・松岡・丸山・山村・石川・早川)が、皆様のご心配を解決できるように診断と治療に専念しておりますので、どうぞご相談ください。

● 脊椎診を受診するには

脊椎診は毎週水曜 (午前/午後)・金曜日 (午前)におこなっております。豊根の初診外来は金曜日の午前です。受診は予約制で紹介状お持ちの方のみ脊椎診に受診可能です。そうでない方は一般の初診外来を経由していただき、必要があれば脊椎診に受診することになります。どちらの形でも構いませんが、可能であれば、かかりつけ医の紹介状(診療情報提供書)や、これまでに検査されたレントゲンやMRI、CTなどをお持ちいただけますと、初診時により多くのご説明が可能となります。学会出張などのために休診となることがありますので、あらかじめお問い合わせいただけますと幸いです。 *脊椎専門外来は「水 (午前/午後)」・「金 (午前)」の予約制です。脊椎疾患でお困りの方はお気軽にお問合せしてください。お電話お待ちしております。 03-3784-8400:医療機関専用   03-3784-8419:患者さん専用

● 代表的な病気

腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症
歩くと脚が痛くなり、しゃがんで休むと治る(間欠跛行)という症状が代表的な病気です。足の裏のしびれ(何かが貼りついているような感じ)や足の筋力低下、つま先立ち・踵歩きができなくなってきた場合には、早めの脊椎外科への受診をお勧めします。場合によっては手術をお勧めさせていただく場合もあります。
◎74歳男性 腰部脊柱管狭窄症
両下肢のしびれと間欠性跛行でお困りの患者さん。MRIにて2椎間の脊柱管狭窄を認め、保存治療にて症状改善しないため紹介受診となりました。脊柱管狭窄に対し後方除圧(椎弓形成術)施行し、下肢のしびれや間欠性跛行は改善し、特に問題なく日常生活を送っておられます。
術前MRIでは2か所で強い神経の圧迫があります
◎64歳女性 腰椎辷り症
腰痛と両下肢しびれ、間欠性跛行でお困りの患者さん。レントゲンにて第4腰椎の前方すべりと、MRIで同部位の狭窄所見を認め手術となりました。後方より神経の圧迫除去とずれていた椎体を矯正し、固定術を施行しました。術後早期より、腰痛と間欠性跛行は改善し、経過は良好です。
術前術後のレントゲンとMRIではすべり症に伴う不安定な部位が固定され、神経の圧迫が除去されていることがわかります。
頚髄症・頸椎椎間板ヘルニア
手足がしびれることではじまることの多い病気です。箸を使う・ボタンをかけるといった細かい作業がしづらい、階段を降りづらい、といった症状が出てきた場合には、手術をお勧めさせていただく場合があります。
◎79歳女性 頸髄症
両手のしびれ・動きのぎこちなさ、歩行時のふらつきを訴えてシルバーカー(押し車)で入院された患者さん。MRIで、頚椎での脊髄の圧迫所見を認めました。後方からの脊髄の除圧術(椎弓形成術)を施行され、手のしびれと使いにくさは改善し独歩で退院となっております。
術前MRIにて認めた脊髄の圧迫は、術後MRIでは消失していることがわかります。 上記は代表的な脊椎疾患ですが、どちらの病気も治療法は確立されております。手術も専門の脊椎外科が行うため、安心して手術をお受けいただくことができると考えております。また、適応のある患者さんには脊椎内視鏡手術低侵襲脊椎手術を積極的に行っております。
◎脊柱変形
当院では成人脊柱変形(側弯症や後弯症:いわゆる「腰曲り」や「首下がり」)に対して椎体骨切り術や側方侵入椎体間固定術・経皮的後方固定術 (低侵襲手術手技の1つ) を用いた手術加療を行っており、近隣はもとより全国から、たくさんの患者さんをご紹介いただいております。お困りの患者様は、是非、専門外来を受診してください。
以下に脊柱変形の手術例を示します。
◎76歳女性 脊柱変形(後弯症)
他院で治療は困難と言われておりましたが、歩行時の腰痛が強く、歩行も困難になっており、脊椎外科センターに受診されました。手術(低侵襲側方固定術+後方手術)により、症状と姿勢は改善し、とてもお元気になられました。

● 腰や首が曲がり、日常生活が困難になった患者さんに対する手術治療例

◎74歳女性 脊柱変形(後弯症)
歩行時の強い腰痛や、立位維持が困難となり来院。歩行困難症状が強く、手術加療(椎体骨切り術)をされました。手術前の症状はとれ、支障なく日常生活を送られています。
◎63歳女性 脊柱変形(後弯症:脊椎圧迫骨折後の腰曲がり)
以前に骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折を起こし、それが原因で腰が曲がり、強い腰痛とともに歩行困難の症状を呈しました。手術(低侵襲椎体置換術)により、痛みなく、以前の生活にもどられております。
◎82歳男性 脊柱変形(後側弯症:他院術後の姿勢異常)
他院での腰椎固定手術を行われた患者さんです。術後1年後から、体が左に大きく傾き、強い腰痛と下肢神経症状を呈し、歩行困難となられたため、脊椎外科センターを紹介受診されました。手術(側方・後方固定術)により、痛み・歩行ともに改善し、お元気に生活されております。
◎70歳女性 脊柱変形(首下がり)
徐々に頸部が下がってきて、前を向くことが困難になった患者さん。内科などで他の原因がないことを確認した後に手術(前方・後方合併手術)をされました。手術前の症状はとれ、非常に喜ばれて退院されております。
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(2019年5月10日更新)