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教授挨拶

昭和大学医学部
整形外科学講座

主任教授

稲垣 克記

脊椎外科センター長

教授

豊根 知明

当講座には、大学医学部附属病院として
臨床・教育・研究の3つの使命があります。
この3つの使命について教室の特徴と展望を
お話ししたいと思います。

臨床

毎年1200件以上の手術実績。
高い診療レベルの継承に努めています。

臨床は当科で最も重点をおいているところです。
都内の中核となるばかりでなく、全国でもトップレベルの整形外科センターとなるべく診療レベルの向上に努めております。とりわけ当院は最も繊細で高いレベルの技術が要求される日本手外科学会認定専門基幹施設であるため、手・肘関節疾患はもとより運動器疾患の難治の“最後の砦”として最高レベルの診療を行うべく、都内だけでなく全国の公的施設・大学病院、さらには米国における最高峰の施設と緊密な連携の元、日夜最善の診療を心がけております。

当科では総勢200名を超える整形外科医局員が都内近郊の学外研修基幹病院にて診療にあたっており、救急医療、脊椎疾患、小児外傷、スポーツ障害、靭帯損傷、変形性関節症、半月板損傷、軟骨障害、関節リウマチ、上肢手・肘疾患、肩関節疾患、脊椎疾患、股・膝関節疾患、骨粗鬆症、骨壊死など各領域の専門家がそろっており、どの分野においても最高レベルの診療をめざしています。

毎年1200件以上の手術を行なっておりますが、過去5年間でこれらの手術は全て安全に行なわれ優れた成績が得られました。
手・肘関節手術は入院手術では毎年400例以上行なっており大学病院・特定機能病院ならではの質の高い手術と症例数を誇ります。股関節・膝関節の人工関節手術も毎年200例以上行なっておりますが、当科では比較的若い年齢層に行なう寛骨臼回転骨切り術RAO(Rotational Acetabular Osteotomy)や骨盤骨切り術も歴史があり多くの症例の長期成績データがあるのが特徴です。
また、2015年4月から豊根知明教授が就任され、2018年11月から脊椎外科センターが誕生しました。
脊椎手術、特に最も難治とされる腰曲がり・首下がりの変形矯正手術では第一人者の先生です。脊椎外科センターには、経験豊富なスタッフも多数在籍しており、最新設備を有したハイブリット手術室を駆使して過去5年間で約150例の成人脊柱変形手術が安全に行われました。

今後も二人で力を合わせて臨床のレベルをより高いものに上げて行きたいと思います。
また、これらを基盤にした最新の技術や考え方を元に骨代謝、血流動態、神経支配、バイオメカニクス、再生医療などを考慮した大学病院ならではの先進医療を推進し今まで難治とされていた疾患も治療が可能になるように挑戦していきたいと考えております。

教育

個々の能力を最大限発揮できる教育で、
我が国をリードする人材育成を。

医学部学生、大学院生はもとより研修医に至るまで、我が国をリードする人材育成に努め、建学以来受け継がれてきた「至誠一貫」の精神のもと、米国最高峰の大学病院Mayo Clinicの教育理念を採用しております。常に国民や患者の立場に立って考えることのできるヒューマニティーあふれる医師の教育を基本軸に、日進月歩の医学の知識(Science)と技術(Art)を身につける医師を育成しています。

昭和大学医学部整形外科学講座は8年後には開講100周年を迎えます。
全国82大学のなかで9番目に開講した歴史と伝統ある整形外科学教室であり、専攻医は本講座ならではの独自の卒前・卒後臨床研修プログラムがうけられるよう工夫されております。
また、昭和大学は変革する医学教育のなかで近年の高等医学教育、殊に横断的学部連携教育、体系的チーム医療学習のパイオニアであり、全国や海外から毎年見学者が訪れる医学教育の拠点機関でもあります。

実際、昨年は米国Mayo ClinicとニューヨークにあるHSS(Hospital for Special Surgery)、今年はハーバード大学、スイス、ドイツ、オーストリアからも手術見学者が訪れました。
海外や他大学から手術見学希望医師が多いのも当講座の特徴のひとつです。

進路に関しては、研修後は大学院に進んで研究を行い、その後海外留学をして国際的視野を持った医師になっていただきたいと思いますが、本人の意思を十分尊重し、個々の医師が自らの能力を最大限発揮できる教育を心がけています。

研究

超高齢社会を背景とした諸問題を解決するために
研究活動に力を注いでいます。

大学病院が他の病院と大きく異なる点の1つに研究があります。
現在、我が国の医学はiPS細胞による再生医学をはじめ急速に進歩していますが、未だ十分な診断と治療ができない疾患が多数存在することも事実です。それを克服するためには研究が必要であり、研究で得られた成果を新しい診断や治療に応用するのが大学における先進医療です。

次世代を支える若い医師の育成を目指し、研究テーマを設け、研究をしながら、臨床と実践を行っています。幸い本学には多くの優れた人材がそろっており、基礎的な研究から臨床をふまえたトランスレーショナルな研究が可能です。

基礎的な研究としては、破骨細胞の分化誘導形成機序、RANKLを礎とした骨に関する再生医療や培養細胞の移植など整形外科疾患の中心的な問題について分子生物学や細胞生物学を駆使して最新の研究に取り組んでおります。

最後に

医学の進歩により多くの福音がもたらされている中で一番大切なことは、自然経過を含め運動器の疾病をよく理解する事です。
手術はあくまでこの人間のもつすばらしい自然治癒力を少しだけ手助けする手段にすぎません。日常生活のなかにスポーツや運動療法を取り入れ、健康を維持するということがとても重要なことといえるでしょう。

当科では、最高の医療を患者さまに提供すると同時に明日の医療も創造していきたいと考えています。

昭和大学医学部 整形外科学講座

主任教授

稲垣克記

2020.4.1

教室の沿革

当教室は、1928(昭和3)年4月に上條秀介医学博士らにより開校された昭和医学専門学校設立とほぼ同時、同年5月15日に昭和医学専門学校整形外科学講座として開講しました。
1926(大正15)年4月に誕生した日本整形外科学会の中では、日本で9番目の整形外科学講座という非常に長い歴史を持った教室であります。

昭和初期の昭和大学病院

その後、1946(昭和21)年には7年制大学に昇格したことにより、昭和医科大学整形外科学教室となり、1964(昭和39)年には昭和大学に名称変更したため、現在の昭和大学医学部 整形外科学講座となりました。2018(平成30)年に開講90周年記念をむかえました。現在では全国に509名の同門を数えるに至り、全国でも有数の整形外科学教室の一つと自負しております。