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股関節骨切り・
人工股関節
グループ
について

股関節骨切り・人工股関節グループ医師の集合写真

股関節診では乳児から高齢者まで幅広い年齢の股関節の病気の治療を行なっております。
股関節診では長い歴史で培われた先人の知恵と経験、またその臨床成績に裏付けられた治療方針をもとに日々の診療に当たっています。
年間に100例以上の人工股関節置換術を行っており、さらに人工股関節再置換術、骨盤骨切り術や大腿骨頭回転骨切り術などの関節温存術なども多くの治療経験・治療実績を有しています。
難度の高い手術も正確性・安全性を重視して行っておりますので、股関節の症状でお困りの方は是非ご相談下さい。

*昭和大学病院は、厚生労働大臣の承認を受けた特定機能病院です。高度で質の高い医療の実施はもとより、他の医療機関との連携により更に総合的な医療を行っており、紹介制を原則としております。ご理解の程、よろしくお願いいたします。

当股関節骨切り・人工関節センターでは乳児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんの診療を行っています。以下に代表的な疾患を好発年齢順に簡単に説明します。

01先天性股関節脱臼

乳児では発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)が代表的なものと思われます。
リーメンビューゲルというバンドを用いて基本的には手術しないで治療しますが、それでも不可能な場合には手術的に加療します。

02単純性股関節炎と化膿性股関節炎、ペルテス病

幼児期の股関節疾患には単純性股関節炎と化膿性股関節炎、ペルテス病があります。
前者は経過観察のみで軽快しますが後者2つは後に股関節変形を来すことが多く、正確な診断と治療が必要になります。
早期には両者の鑑別が困難なこともありますので経過を観察することも大切なことです。
また、この時期にも発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)を認めることもあります。

03大腿骨頭すべり症

学童期後半になると大腿骨頭すべり症という疾患があります。
太った男児に多いと言われており、手術的加療を要する症例が少なくないようです。血量は少量、2泊3日で退院していただいております。

04臼蓋形成不全

思春期から青年期では臼蓋形成不全が多く見られます。
これは主に乳幼児からの発育性股関節形成不全により軟骨の負荷が増強して疼痛を起こします。自分の骨を利用して骨切り術を行い、その形態を変えることによって疼痛を緩和することが可能です。
当院では症例によって主に寛骨臼回転骨切り術、キアリー骨盤骨切り術と大腿骨外反骨切り術を行っています。寛骨臼回転骨切り術などを行うことにより、変形の進行をとめたり、遅らせたりすることができ、人工股関節になることを防げる可能性があります。

05特発性大腿骨頭壊死症(難病指定)

特発性大腿骨頭壊死症(難病指定)はステロイドを使用した患者さんやアルコール多飲者に発症することもありますが、その既往のない人にも発症するため注意が必要です。
若年者には病態によって自分の骨を利用し大腿骨弯曲内反骨切り術や大腿骨頭回転骨切り術を行いますが、変形の進行や、患者さまの社会的背景に応じて、人工股関節を行います。

06変形性股関節症

変形性股関節症は、前述の疾患が長期経過して股関節変形を来たすことが多いようです。
変形の軽度のもので若年の患者さまには、寛骨臼回転骨切りなどを行いますが、変形が進行している場合には人工股関節置換術を施行します。
最後に、どの疾患も病態は個人によって異なります。
また治療法も個人個人の年齢や環境、考え方に相違がありますのでよく相談することをお勧めいたします。

スタッフ紹介

吉川先生の写真

准教授

吉川 泰司

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本人工関節学会認定医、身体障害者指定医(肢体不自由)、難病指定医
臼井先生の写真

講師

臼井 勇樹

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医
西先生の写真

助教

西 正智

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本人工関節学会認定医
西田先生の写真

助教

西田 甫

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医
田代先生の写真

助教

田代 皓一郎

専門分野
股関節外科
資格
梶先生の写真

昭和大学江東豊洲病院勤務

梶 泰隆

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本人工関節学会認定医
中村先生の写真

佐々総合病院へ出向中

中村 彰太

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医
岡本先生の写真

都立大塚病院へ出向中

岡本 怜士

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医
宮岡先生の写真

客員教授

宮岡 英世

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定リウマチ医日本リハビリテーション医学会認定臨床医、身体障害者福祉法第15条第1項指定医、義肢装具等適合判定医師
中村先生の写真

客員教授

中村 正則

専門分野
股関節外科、人工関節
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本リウマチ学会リウマチ専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医日本体育協会公認スポーツドクター、義肢装具等適合判定医師、日本温泉気候物理医学会 温泉療法医
助﨑先生の写真

客員教授

助﨑 文雄

専門分野
股関節外科、膝関節外科、整形外科一般
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、義肢装具等適合判定医師
渥美先生の写真

名誉教授

渥美 敬

専門分野
股関節外科
資格
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会指導医、日本リウマチ財団登録医、日本体育協会公認スポーツドクター

代表的な業績

  • Nishi M, Atsumi T, Yoshikawa Y, Nakanishi R, Watanabe M, Kudo Y. Long-term outcomes of the mayo conservative hip system in patients aged 30 years or less with osteonecrosis of the femoral head: mean follow-up of more than 10 years. Arch Orthop Trauma Surg. 2024 Jun;144(6):2823-2830. doi: 10.1007/s00402-024-05339-w. Epub 2024 May 6.

  • Nishi M, Atsumi T, Yoshikawa Y, Okano I, Nakanishi R, Watanabe M, Usui Y, Kudo Y. Residual deformity after femoral neck fracture affects the location of osteonecrosis of the femoral head. Bone Jt Open. 2024 May 15;5(5):394-400. doi: 10.1302/2633-1462.55.BJO-2024-0051.R1.

  • Nishi M, Yoshikawa Y, Okano I, Kaji Y, Usui Y, Okamoto S, Nakamura S, Kudo Y, Nakamura M, Miyaoka H. Long-Term Outcomes of Cementless Bipolar Hemiarthroplasty in Young Patients With Osteonecrosis of the Femoral Head: The Impact of Implant Improvements and Preoperative StageCureus. 2024 Apr 4;16(4):e57633. doi: 10.7759/cureus.57633. eCollection 2024 Apr.

  • Atsumi T, Nakanishi R, Yoshikawa Y, Watanabe M, Nishi M, Inagaki K. Arch Orthop Trauma Surg. 2023 Apr 27. doi: 10.1007/s00402-023-04864-4. Online ahead of print.

  • Nishi M, Atsumi T, Yoshikawa Y, Nakanishi R, Ishikawa T, Usui Y, Inagaki K. JBJS Case Connect. 2023 May 19;13(2). doi: 10.2106/JBJS.CC.23.00051. eCollection 2023 Apr 1.

  • Nishi M, Okano I, Yoshikawa Y, et al. Relationship Between Acetabular Hounsfield Unit Values and Periprosthetic Fractures in Cementless Total Hip Arthroplasty: A Matched Case-Control Study. Arthroplasty Today. Jan 2022.(Online ahead of print)

  • Nishi M, Yoshikawa Y, Kaji Y, et al. Isolated Septic Arthritis of the Hip Due to Fusobacterium nucleatum in An Immunocompetent Adult: A Case Report and Review of the Literature. J Orthop Case Rep..2021 April;11(4): 37-40.

  • Yoshikawa Y, et al. Unexpected Complications after Corrective Spinal Fusion Surgery for Adult Spinal Deformity with Severe Hip Contracture. J Orthop Case Rep. 2021 Feb;11(2):37-40.

  • Nishi M, et al. Multi-Site Insufficiency Pelvic Fracture Following Total Hip Arthroplasty. Am J Case Rep. 2020 Dec 29;21:e927776.

  • Nishi M, Okano I, Sawada T, et al. Cementless Bipolar Hemiarthroplasty for Low-energy Intracapsular Proximal Femoral Fracture in Elderly East-Asian Patients: A Longitudinal 10-year Follow-up Study. Hip Pelvis. 2019

  • Atsumi T, Kajiwara T, Tamaoki S, et al. Respherical contour with medial collapsed femoral head necrosis after high-degree posterior rotational osteotomy in young patients with extensive necrosis. Orthop Clin North Am. 2009

  • Atsumi T, Kajiwara T, Hiranuma Y, et al. Posterior rotational osteotomy for nontraumatic osteonecrosis with extensive collapsed lesions in young patients. J Bone Joint Surg Am. 2006

  • Atsumi T, Yoshiwara S. Rotational open wedge osteotomy in a patient aged older than 7 years with Perthes' disease--a preliminary report. Arch Orthop Trauma Surg. 2002