専門診

股関節骨切り・人工関節センター

スタッフ:宮岡英世教授、中村正則准教授、助崎文雄助教、医局員
診察日:毎週月曜日午後13時より

受診希望の方へ

 当股関節診では乳児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんの診療を行っています。以下に代表的な疾患を好発年齢順に簡単に説明します。

 乳児では先天性股関節脱臼が代表的なものと思われます。リーメンビューゲルというバンドを用いて基本的には手術しないで治療しますが、それでも不可能な場合には手術的に加療します。

 幼児期の股関節疾患には単純性股関節炎とペルテス病があります。前者は経過観察のみで軽快しますが後者は後に股関節変形を来すことが多く、正確な診断と治療(主に保存療法)が必要になります。早期には両者の鑑別が困難なこともありますので経過を観察することも大切なことです。また膝痛を訴えることも多く注意が必要です。

 学童期後半になると大腿骨頭すべり症という疾患があります。太った男児に多いと言われており、手術的加療を要する症例が少なくないようです。

 思春期から青年期では臼蓋形成不全が多く見られます。これは股関節を形成する骨盤側の発育不全(形成不全)があるために、軟骨の負荷が増強して疼痛を起こします。自分の骨を利用して骨切り術を行い、その形態を変えることによって疼痛を緩和することを行っています。またこの疾患では腰痛を訴えることが多く、診断が遅れることもあります。

 特発性大腿骨頭壊死症(難病指定)はステロイドを使用した患者さんやアルコール多飲者に発症することもありますが、その既往のない人にも発症するため注意が必要です。若年者には病態によって自分の骨を利用する骨切り術を施行しています。

 変形性股関節症は、前述の疾患が長期経過して股関節変形を来たすことが多いようです。変形が進行している場合には人工股関節を使用しますが、自分の骨を利用する骨切り術も多く施行しています。 最後に、どの疾患も病態は個人によって異なります。また治療法も個人個人の年齢や環境、考え方に相違がありますのでよく相談することをお勧めいたします。

(2017年3月10日更新)