石川 紘司 先生がカナダのバンクーバーで行われた、The American Society for Bone and Mineral Research (ASBMR)[ October 13 – 16, 2023]で「Mouse model of uncoupled bone remodeling upon discontinuation of anti-RANKL antibody therapy」を口頭発表し、Young Investigation Awardを受賞しました。

超高齢社会において、「骨の健康」は健康長寿を実現する上でも、欠かせません。多くの有用な骨粗鬆症薬が登場している一方で、2016年頃より骨粗鬆症薬(Denosumab)中断後に発生する多発骨折の合併症が報告されておりました。しかし、詳細なメカニズムは解明されておらず、薬剤を中断したことによる影響なのか、詳細は不明でした。

本研究では、合併症が起こるメカニズムを基礎的に初めて解明し報告しました。改めて治療を継続することの重要性が示され、国際的な評価をいただけたものと思っております。

本研究は薬理科学研究センター（歯学部歯科薬理学講座）の根岸 貴子 兼任講師（現：順天堂大学・特任准教授）の指導の元で行われ、多くの研究者や医療関係者の方々に支えられ発表することができました。改めて、整形外科学講座の皆様と、ご指導いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。今後も、「骨の健康」の普及・発展の一助となれるよう、精進していきたいと思います。