留学
海外留学報告記
久保和俊(2003年卒)
Mayo clinic, USA [2018-2019]
平成15年入局の久保和俊です。平成27年10月よりスイス、オーストリアと半年間の臨床留学を経た後、平成28年4月よりアメリカはミネソタ州にあるMayo Clinicに留学させていただきましたので報告いたします。
離床留学でヨーロッパに滞在している半年の間にMayo Clinicに行くための書類手続きやメールのやり取りなどしなければいけなかったため、怒涛の忙しさの中、頭と身体をフル回転させて何とか4月に渡米する確約を得ることが出来ました。3月末にVisa取得のため一時帰国しましたが、ほぼ事務的な手続きのみで時間が奪われてしまったため、ほとんどゆっくりできた記憶がありません。なんだかんだで4月11日にシカゴ経由でミネソタ州はロチェスター空港に降りたちました。当時はミネソタ州の中心であるミネアポリスと州都であるセントポールにまたがるMPS国際空港しか成田から直行がありませんでしたが、平成28年10月から路線変更があって羽田から直通でMPS空港に行けるようになりましたので東京在住の人にはとても便利になりました。しかし時期にもよりますが決して安い値段ではないので、どこかの街や国を経由してきたほうが安いことも多いです。時間と体力に自信があればどちらでも良いかと思いますが、子供さんがいると大変かもしれません。さて、話を戻しますが、当時はシカゴで5時間のトランジットを経てトータル18時間近くかけてロチェスターにやって来ました。シカゴで入国審査を受けましたが、ここでも2時間も並び待たされたというつらい思いをしたことも今ではよい思い出ではあります。ミネアポリスでの入国審査はかなり甘いので、やはり直行か入国審査地をここにしたほうが時間的には読みやすいです。
ここでミネソタ州やロチェスターの簡単な説明をしておきます。ミネソタ州はアメリカ北部の中央に位置していて、カナダとの国境に面しています。北部はカナダとの国境と五大湖の一つ、スペリオール湖に接しています。東部はウィスコンシン州、西部はノースダコタ州とサウスダコタ州、南部はアイオワ州に接しています。特にウィスコンシン州と境にはアメリカ最大の川、ミシシッピ川が流れています。ひとことでいうとミネソタ自体はかなりのド田舎です。夏には郊外はトウモロコシ畑で覆い尽くされ、まっすぐに続く果てしない道がアメリカの田舎の印象そのままなのである意味感動します。北海道の大きな畑や酪農地域がもう少し拡大したような感じといったほうが分かりやすいかもしれません。それでも州都であるセントポールとそれに接するミネアポリスは合わせてツインシティーと呼ばれ、全米では人口が15番目に多い地域となっていて比較的近代化した街です。Mayo Clinicがあるロチェスターはそこから車で1時間半程度南に走った場所に位置しています。気候は夏場は比較的暖かく、湿度も低いので過ごしやすく、キャンパーやアウトドアを楽しむ人たちが多く絶好の環境です。一方、冬はアメリカの冷凍庫と言われるくらい寒くなり、ウィンターブリザードなどが来ればマイナス30度を下回るため、すべてが凍ります。外出危険警報などが発令されることもあるくらい寒いです。実際、私も鼻毛が一瞬にして凍る体験やバナナで釘を打ったり、濡れたタオルが数秒で凍って板のようになるという経験ができました。車以外で外出すると本当に命の危険にさらされることとなります。立ちションは犯罪なので見つかると罰せられますが、真冬に病むを得ず外で行う場合には注意が必要です。
次にロチェスターとMayo Clinicの話に移ります。ロチェスターはミネソタではミネアポリス、セントポールに次ぐ第3の都市となっています。街は医療とIT関連で発展してきたと言って過言で無いほどこれら産業に依存しています。もともとIBMの大きな工場があったのですが、最近は規模縮小のためその影響はやや影を落としています。一方、現在も街の中心産業である医療は、Mayo Clinicの実績からもわかるように反映しています。Mayo Clinicは2016年度には米国の病院機能評価において全米第1位の評価を得ています。ここは臨床、研究にものすごく力を入れており、臨床は然りですが、研究は基礎、臨床ともに最先端で世界最大規模でおこなわれています。各分野に各々の専門家がいて、それぞれが独自にそして連携して大きなプロジェクトをおこなっています。街はMayo Clinicが中心となって発展しており、雇用者は3万人とも言われ、人口の4分の1程度がMayo Clinic関連の従業員とも言われています。近年は海外から来る私のような留学者や臨床家が多く、とくに中国人が多いことに驚かせられます。黒人よりも中国人の比率が多いことに驚きを覚えます。日本人はそれほど多くはありませんが、平均的に1年から2年程度滞在し、帰国する方が多いです。この原稿を執筆している時点でMayo Clinicに来ている日本人家族は20家族くらいです。現地在住で永住している日本人も同じかそれよりもうちょっと多いくらいいると思います。定期的に日本人同士で集まってパーティーをおこなったり、仲の良い家族たちとアウトドアや飲みに言ったりしています。夏はとても日が長く、日の出が4時から5時の間で、日の入りが21時過ぎといった感じなので仕事後にもたくさん時間が持てて外で活動が出来ます。対して冬は日が短いので暗いうちに仕事に行き、帰ってくるときにはもう暗いといった状態です。
ラボと仕事内容について述べます。私は医局の歴代の諸先輩方の在籍したラボと同じバイオメカ二クスラボに在籍しています。稲垣教授が在籍された頃からいらっしゃるAn先生は一昨年退官されましたが、今でも定期的にレクチャーやミーティングにいらっしゃっては鋭い指摘をして下さいます。現在の私のSupervisorとして、An先生退官後の後任のZhao先生が面倒をみてくれています。バイオメカのラボは大きく分けて3つの部門から構成されていて、自分のいるTendon and CTSのグループ、Shoulder and elbowグループ、そしてSports Medicineのグループです。Fellowと大学院生だけでも20人程度います。それにテクニシャンやSEさんやMEさんがいて運営されています。最近の当ラボは以前よりも若干縮小しつつあるようですが、それでも色々な国々からFellowが来ており、アメリカはもとより日本、中国、台湾、ドイツ、オランダ、エジプト、イラン、韓国、カナダなどからのメンバーがいます。日本人は当初は私一人だけだったのですが、2016年12月から岩手医大から一人先生がいらっしいましたので現在は二人となっています。出勤や退勤は厳密には時間的制約はないようですが、常識の範囲内でだいたい8時頃出勤して17時過ぎに帰るといったような時間割としている人が多いです。もちろん、実験や特殊な検査をしているときは夜遅くまでかかったり、土日も来て行わなければいけないということもあります。それほど多くはありませんが、動物実験などを行う場合や扱う場合はたまにあります。ラボのグループミーティングは毎週水曜日にあり、一番のボスであるAmadio先生を中心に現在行っている研究の確認や進捗状況の報告、そしてときどきプレゼンテーションを行うといった内容で行われています。ミーティングは比較的緊張感があり、ネイティブな英語を聞き分ける良い機会でもあるのですが、話される英語が早く、そして専門用語が飛び交うので理解するのに一苦労です。時には質問の意味さえ分からないときもあり、冷や汗をかきながら参加していることもあります。それでもスタッフはみんな良い人たちばかりなので、気を使ってくれます。多国籍なコミュ二ティーだからこそ多くの考えやパーソナリティーがあり、日本では味わうことの出来ない貴重な体験を出来ます。Fellow同士は仲良くなれるので、休日に一緒に遊びに行ったり、家族同士で食事を一緒にしたりしています。Fellowは一人ひとり机とパソコンが与えられるので、実験が無い日はここに閉じこもってひたすらデータ解析や論文検索、確認、そして原稿の作成などをおこなっています。スケジュールの調整や報告、確認といった作業はすべてメールのやり取りでおこなわれるため、大変システマチックに運営されています。当たり前ですがすべて英語で行われるため、慣れない環境の中、四苦八苦しながら毎日の業務をこなしています。ただ良い点もたくさんあり、すべて自分のペースで仕事を行えるため、日本にいたときのように時間と仕事に追われるという切迫感がそれほど多くありません。ほかの国のFellowからよく言われることは、日本人はDiligentだけどCrazyだという表現を使われます。というのも、こちらの人はきっちり時間で区切ることが多く、ある一定以上の残業などはほとんどしませんし、休日はしっかり休日として休み、家族と一緒に過ごします。これはヨーロッパでも一緒でしたが、世界の標準的な時間の費やし方はそんな感じなのだと思います。というよりもやはり日本人が勤勉すぎるのと、働きすぎておかしいのだと思います。日本と他国の社会体系が根本から違うのは、日本は仕事が目的なのに対して、仕事は手段という考え方なのが世界の標準なのでしょう。これは日本人としては価値観の分かれるところだと思いますが、こちらに来て家族の大切さを身にしみて感じるようになると、日本で働くことは犠牲が大きいなと感じてしまいます。日本に帰ったらリハビリと慣れるまでの時間が必要そうで恐怖心を感じてしまいます。
自身の研究内容についてですが、あまり具体的過ぎることは今現在は書けませんので申し訳ありませんが、手根管症候群に関しての研究をおこなっています。大きな根幹として、手根管症候群の新しい非侵襲的な検査方法を確立させようという試みです。ご存知の通り、手根管症候群は未だに原因がはっきりしていない、というより解明されきっていない病気です。日本でもそうですが、医療の現場では臨床症状を優先させて診断をおこなうことが一般的です。鑑別診断や、裏づけには頚椎の陰性所見や電気生理学的検査などが有用です。しかし日本のような医療社会では客観的データと除外診断の両方がマッチしてはじめて確定診断が得られ、そこから治療を開始します。もちろんアメリカでも基本的な考えは一緒ですが、一つ一つの検査や診察に時間とお金がかかりすぎます。これは医療保障や保険の観点からも言えることで、必要最低限の検査や診察しかしないことが多いです。なので、すべての検査を行うことのほうが稀です。そうなると簡便で低価格の検査が求められます。こういう考えからアメリカの医療界では、整形外科学的な分野に限らず、莫大なデータ解析が良く行われ統計的に不必要な、もしくは無くてもあまり変わらないようなものは削減されていきます。代わりにもっと簡潔な検査や診断方法が好まれます。また、アメリカ人は概して痛みに弱いというような印象があります。日本人の耐え忍ぶという精神と違って、痛ければすぐに痛いと訴えます。そういった国民性の違い?からも非侵襲的な検査が好まれます。今現在は、手根管症候群の確定診断には電気生理学的検査がゴールドスタンダードとして用いられています。みなさんも経験があると思いますが、これは予約して行うので時間的な束縛があったり、検査人の技量に依存したり、電気刺激が若干痛く感じたり、といった手間や時間、そして侵襲性の問題があります。そこで何かこれよりも簡便にしかも非侵襲的に検査を行えないか、という発想から生まれた考え方をもとに研究が始まりました。実は私がこのテーマの研究に参加する前にすでに入り口となるin vitro 研究は終わっていました。私はそれを踏まえてcadaver studyをおこなうという使命にて実験をおこないました。少しだけ具体的に書くと、超音波の技術を使ってこれを証明するというアプローチです。昨今の医療では、超音波を用いる検査は非侵襲的で簡便ですが、大抵は組織の形態的な評価やダイナミックな動き、そして周りとのコントラストなどを評価して組織の特徴や状態を把握するというものが多いのですが、私のおこなった実験ではそれとは違いエラストグラフィーの考え方から導かれたものです。このエラストグラフィーにも大きく分けて2つの技術があります。一つは肩板の状態や機能の評価に用いられるような、圧力を加えてその歪みから得られえる情報解析というメジャーなものと、もう一つは刺激を加えてその組織に発生する横波を計測するというものです。私の実験は後者でして、現時点ではかなり先端の考え方であり今後色々な分野に応用されることが期待されている技術です。生体以外ではすでに応用されてはいますが、人間を標的として考えられるようになったのはまだまだ最近の話です。結果としてかなり有用な実験結果が得られているため、今後は臨床試験をおこない画期的な検査法として確立されることを期待しています。私は臨床試験にはアメリカでは参加できないので、今後こちらの臨床の先生とZhao先生、そして私の後任の先生に引き継ぐかたちとなる予定です。
少しプライベートの生活について触れます。まず、アメリカの食事は個人的にはあまり合いません。こちらに来てすぐに日本食が恋しくなりました。内陸部であるということからも、魚の鮮度が疑わしく、日本であるような生魚などありません。正確にはあることはありますが、においが気になり手をつけたいとは思いません。せいぜい冷凍のシーフードを解凍して料理に使う程度です。外食してもサンドイッチやハンバーガーなどばかりで、正直おいしいと思ったことは残念ながらほぼありません。肉は厚くカットした赤身肉が基本で、日本で食べるようなやわらかくて味わいのあるものはほぼありません。日本食屋はありますが、なんちゃって感が否めなく、経営者も日本人でなく見様見まねで作ったようなクオリティーです。しかも高いのであえて食べに行こうとは思いません。アメリカンな食事が好きな人には良いかもしれませんが、私は3日で飽きたので専ら自宅で消費するというスタンスです。そのおかげか、日本にいるときには余り料理をしなかった妻の技術も向上していると思います。常に日本の鮨と焼肉を食べたいという欲望が頭の中にあります。それでも天気の良い日の週末は友人たちとBBQを楽しむなどアメリカでしか味わえないような生活も楽しんでいます。私の住んでいるアパートにはプール、ジム、パーティールーム、BBQグリルセットが共用でついており無料で使えます。比較的大きな賃貸住居にはそういったものが普通に付いているので、アメリカらしい生活も実は楽しんでいます。日本では出来ないような巨大な肉の塊をBBQとして焼いてかぶりつくというような体験も出来てこれはこれで楽しいです。先にも書いたようにミネソタは大自然が多くあるので多くの人は休日にピクニックやハイキング、アウトドアといったような遊びに行きます。特にミネソタには大小合わせて数千以上の湖があり、フィッシングやカヌー、クルージングなどが簡単に楽しめるのでアウトドアが好きな人には天国です。これ以外にこちらの人はスポーツが好きな人が多く、ジムに定期的に通ったり、スポーツレクレーションに参加する人も多いです。ただ、これとは反対で肥満の割合も高く、大雑把に見積もっても4割から5割は肥満ではないかと思うほど社会問題になっています。まあアメリカンな食事をしていればそうなるだろうなと理解は出来ます。自分はまだ大丈夫じゃないか、という錯覚にさえ陥ってしまいます。妻いわく、周りの肥満の人とくらべると私が小さく見えてかわいく思えるほど、とのことですが日本に戻ったらそうは行かないであろうと思っています。個人的にはこう見えても大学時代はサッカー部でしたので、こちらのMayo Clinic関連の人たちで構成されているサッカーサークルなるものに参加しています。週一回、毎週金曜日に芝のグランドでサッカーをおこなっています。冬はインドアでフットサルをおこなっています。怪我しないようにだけ気をつけ念入りに準備運動を行い、ストレス発散とコミュニケーションの場として有意義な時間を過ごせています。ボスであるZhao先生もサッカーをされるので、いっそう親密に慣れます。それにしてもほぼ60歳という年齢であれだけ動けるZhao先生には感嘆します。また、最近はバドミントンクラブにも参加して楽しんでいます。初心者ながらよい運動となるので妻とともに参加して汗を流しています。
アメリカの交通事情として、道幅は日本のそれよりも数倍広く、しかも右側走行なので最初は慣れるまで怖かったものですが、車がないと買い物はおろか移動手段が無いので嫌でも運転しなければいけません。また、身分を示すIDカードとしてパスポートをもって歩くことに抵抗がありますし、国際免許書も発行から1年しか有効でないのでミネソタの運転免許証を持つことが要求されます。アルコールを購入したりレストランで注文するときなどにもIDカードの提示を求められることがあるのでこれをもっていると便利です。アメリカの高速道路は特別な場所を除いてすべて無料です。フリーウェイという名前からもわかると思いますが、とても便利です。ですのでドライブを兼ねて買い物に行くなどが一つのイベントになったりします。私たち夫婦もシカゴまで5時間弱かけて日本食を買いに行ったり、秋には北部に紅葉を見に行ったりしました。日本人のなかでもツワモノは夏休みに自然を満喫しに車で中西部を縦断したりしてました。実に5000Kmほどを1週間くらいかけて走ります。さすがにそれはつらいので自分はバスツアーでそのコースを回りましたね(笑)。いずれにせよ、夏のシーズンは仕事以外に楽しめることがたくさんあるので楽しい時間を過ごせます。冬は逆に仕事に打ち込める、というよりそれ以外にやることが無いので仕事しかしていません。たまに買い物に行くくらいで、あまり遠くには行けませんでした。
追加として、Mayo ClinicではFellowに対しては優遇的にいろいろなコースを受けさせてくれます。コースによっては有料であったりしますが、無料で受講できるものも結構あるので大変有意義です。私はマイクロサージャリーや上肢の解剖学、動態的生理学などのコースを受講させてもらいました。また、早朝に行われる曜日ごとの整形外科のカンファレンスや昼の食事つき(まずい)レクチャーなど、日本ではおこなえないであろう規模の講義やセッション、集まりに参加しました。どれも価値観が変わる様な印象ですが、それに比べて日本の医療はやはりどこか時間的制約に追われてか、せかせかしているようで余裕もって時間を費やせない気がします。かといってアメリカナイズされて急にこういった価値観を持ち込むのも異端と稀有な眼差しを受けるでしょうから、何事も徐々に変化していくことが必要なんだと思います。特に若い先生には余裕が無いことから生まれる追われているような切迫感や、早く一人前になりたいという焦りがつきまとうものです。自分も今でもそうですが、焦って空回りすることが最も生産性が無く、かえってマイナス要素が多くなるので、ある意味開き直りが必要だと思います。アメリカに来て思うことは、分からないものは分からない、出来ないものは出来ない、とはっきり表現することが大切です。日本人の笑ってごまかしたり、曖昧な態度が相手にとって最も嫌がられるケースとなり得ます。なので海外に行ったときはそういったことを意識することが必要です。こちらの人たちは思っている以上に優しく、理解してくれようとする態度を示してくれるので思ったことは可能な限り伝える努力をしたほうが良いでしょう。
最後に、今回ヨーロッパ、アメリカとトータルで2年間という長い期間(個人的にはあっという間で短いと感じてますが)日本を離れ、人手が少ない昨今の医局人事のなかでこのような機会を与えてくださった稲垣教授、豊島医局長、そして医局員のみなさまに感謝の意を申し上げます。重ねて留学の素晴らしさ、人間的にも医師としても成長できる貴重な経験をお伝えできればと思います。日本に戻ったら元のキャラとポジションにいられるか分かりませんが、この経験を生かして医局に貢献したいと思っています。そして、私と交代でMayo Clinicに留学される豊島先生にエールを送ります。