専門診

膝関節骨切り・人工関節センター

概要

 人体の中で最大の関節である膝関節は、「自立した生活」を送るための運動器としてとても重要です。膝関節痛は腰痛に次いで、整形外科を受診する方の訴えの中で2番目に多い症状です。中高齢者では変形性膝関節症(軟骨のすり減りなど)や大腿骨顆部骨壊死が原因の多くを占めています。そのような疾患で膝痛に悩まれている方を主に当専門診で診察させて頂いております。

 当センターの専門診は月曜日午後に外来を行っております。紹介状(診療情報提供書)やレントゲン、MRIなどの画像を持参頂くとより多くのご説明が初回より可能となります。紹介状が無い場合でも当科初診医の診察後に、専門診のご予約頂きましたら受診頂けますので、東京都内・都下、東京近郊で少しでも膝痛でお悩みの方は、ご相談だけでも結構ですので是非受診を検討下さい。

変形性膝関節症とは

 加齢変化の一種で、男性よりも閉経後の女性に多く見られます。多くは膝の内側の軟骨が変性、摩耗し、徐々にO脚(内反変形とも言います)となり、膝関節の内側に痛みを訴える疾患です。進行すれば軟骨を支えている骨(軟骨下骨と言います)も削れて歩行の障害となります。

 主な症状は座っている姿勢から立つ時や歩行時、階段昇降時(特に下り)の痛み、ひざ関節の腫れそして水症(関節に水がたまる現象)です。また、ひざの曲げ伸ばしが不自由になり、正座ができなくなります。立ち上がる時にひざに痛みを感じ始めたらこの疾患の始まりの可能性もあります。

O脚例

大腿骨内顆骨壊死とは

 膝関節に接している大腿骨の先端(大腿骨顆部)の組織が壊死する病気です。レントゲンやMRI(磁気共鳴画像)検査で壊死した部位を確認することができます。壊死した組織がつぶれてしまうと、骨の一部が陥没して、更に痛みが増します。この大腿骨顆部骨壊死の原因は、いまだ不明なのですが、中高年以降の女性に多く見られ、夜間や安静時に強い痛みを感じることがしばしばです。また、はじめは見逃されることが多いので注意を要します。

大腿骨内顆骨壊死症例イメージ

治療法

 リハビリテーション、装具療法、薬物療法などの保存療法があげられ、これらを組み合わせて行います。大腿四頭筋の訓練、ストレッチング、ヒアルロン酸の関節内注射などはひろく行われ、効果的な方法です。保存療法で効果が得られない、または症状が重度の場合に手術療法が選択されます。

 主な手術に人工膝関節置換術や高位脛骨骨切り術があります。

人工膝関節置換術

 変形した関節の表面を金属などでできた人工の部品で置き換える手術です。

 痛み次第ですが術後翌日、遅くとも翌々日には立って歩く練習を開始します。新しい膝に慣れるとほとんど痛みが気にならなくなります。リハビリ入院が必要な方には昭和大学病院のすぐそばにある昭和大学附属東病院と連携し転入院頂くことで、他院よりも長期のリハビリ入院が可能な環境にあります。もちろん術後2週間で退院される方もおられます。担当医と相談の上、入院期間は柔軟に対応可能です。

人工膝関節置換術説明画像

高位脛骨骨切り術

 O脚変形のために内側に偏った過重なストレスを、自分の骨を切り、少し角度を変えることにより、比較的きれいな軟骨の存在する外側に移動させる手術です。

 脚の形はO脚からX脚に変わります。患者さんの膝関節が温存できますので、正座が引き続き可能な方や、スポーツや農業などの仕事へ復帰された患者さんが多くいます。一方で、骨が癒合するまで痛みが多少続くこと、機能回復にはリハビリをしっかり行うことが必要です。こちらも昭和大学附属東病院と連携し十分な入院リハビリ期間を確保できます。

高位脛骨骨切り術説明画像

スタッフ

藤巻良昌 講師(昭和大学北部病院)
高木博 准教授(昭和大学藤が丘病院;第1週)
澁木崇史 助教
清野毅俊 助教
齋藤佑樹 助教

外来日

膝関節症診:月曜日 午後(14時~)
澁木診:水曜日 午前
清野診:木曜日 午前

 

 

膝関節診 関連トピックスTOPICS
平成26年度 関節病学会学術集会奨励賞受賞
(掲載:2014年11月7日)

膝関節診の渋木崇史先生が、上記を受賞されました。

(2019年4月24日更新)