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  3. American Academy of Orthopaedic Surgeons 米国整形外科学会 [Las Vegas, USA, 2023年3月7~11日 ]に参加いたしました(4月7日追記)

American Academy of Orthopaedic Surgeons [Las Vegas, USA, March 7, – March 11, 2023] でPaper presentation を行いました。

アメリカのラスベガスで開催されたAAOS 2023 Annual Meetingに参加しました。
AAOSは世界最高峰の整形外科国際学会とされ整形外科領域の多岐にわたる演題が発表されます。
今回、昭和大学から手の外科班からは昭和大学横浜市北部病院・川崎 恵吉 教授が20年以上蓄積した舟状骨偽関節治療における研究について発表しました。
脊椎班からは昨年HSSに留学時の研究内容で百々 悠介(助教)と岡野 市郎(講師)が口演1題、ポスター1題を発表しました。

手の外科班・川崎 教授

脊椎班・百々 助教

ポスター発表:脊椎班 岡野 講師・百々 助教

多くの質問を頂きアカデミックなディスカッションができ、非常に有意義な機会でした。
今後も国際的に発信をしていけるよう研鑽を積んで参ります。

左から明妻 助教、越塩 助教、百々 助教、稲垣 主任教授、川崎 教授、岡野 講師、小室 助教

当講座では、新入医局員も国際学会に積極的に参加し今後の国際人を育成すべく、医局全体でサポートする体制が整っています。今回参加した明妻 助教・越塩 助教・小室 助教の今後の抱負です。

<明妻 助教>
AAOSは整形外科疾患に関する最高峰の国際学会で、今年は3月7〜11日までネバダ州ラスベガスで開催されました。大変ありがたいことに、学会に参加する機会をいただきました。この様な機会を与えてくださった稲垣 教授に感謝申し上げます。
会場規模の違い、演題数の違いに圧倒されました。川崎 教授、岡野 先生、百々 先生のご発表には強く胸を打たれ、いつか自分の力でこの場に帰って来たいと強く思いました。
念願のOrbayらの”Tips and tricks in the management of distal radius fracture”のInstructional Course LectureはVolar locking platingのコツ、external fixationのコツ、common combined injury with distal radius fractureの三本建ての内容で超満席、活発な議論が行われておりました。発表を聞く際に、以前から続けていた英語学習が少しは役立ったと感じましたので今後も継続して行きたいと思います。一医局員として昭和大学整形外科学講座がより発展するよう、今回の経験を日々の臨床・研究に生かして今後も精進をしていきたいと思います。

稲垣教授と川崎先生と、学会場前にて

<越塩 助教>
この度はAAOS 2023 Annual Meetingに参加させていただきました。ラスベガスは煌びやかな観光都市で、メインの通りにはたくさんの人、カジノホテル、ショッピングモールなどが立ち並んでおりました。到着翌日から学会が開催され、その開催場所もブースがいくつあるかわからないほどで規模の大きさに圧倒されるばかりでした。中でも企業展示のブースは特に巨大でドーム程の大きさの会場に無数の展示がありました。一般演題では4,5人発表した後にまとめて質疑応答をおこなうスタイルで、中には学生のプレゼンターもおりました。学生の内から研究をしていることが当然の世界であり大変刺激を受けました。本学会では川崎 教授と百々先生が一般演題で発表されました。川崎 先生は昭和大学整形外科で初の国内データのみでの研究発表であり、百々 先生は流暢な英語で質疑応答にも訳なく対応しており、お二人の凄さを再認識いたしました。今回の経験を通して感じたことはやはり言語の壁です。英語が話せることは前提で議論が繰り広げられており内容のほとんどを理解できてなかったと思います。しかし国際学会の雰囲気をこの時期に味わえたことは大変貴重な体験でした。後々は自分もこのような舞台にたてるよう精進いたします。
本学会への参加の機会を与えてくださった稲垣 教授、川崎 教授、岡野 先生、百々 先生にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。

ルート66での集合写真

<小室 助教>
今回、医局のサポートによりAmerican Academy of Orthopaedic Surgeons(以下AAOS)という米国で最大の整形外科学会に参加させていただきました。川崎 先生、岡野 先生、百々 先生の論文が一般演題、ポスターとして採択され、先生方の勇姿をこの目で見てきました。稲垣 主任教授を初めとし、この貴重な機会に招いていただいたことを本当に感謝しております。海外学会の参加は初めてであり、参加登録の英語が分からず躓きましたが無事に登録できました。学会参加費は$1,100(当時1ドル135円)と高額であり、日本の整形外科学会との違いを痛感しました。費用を無駄にしないよう、学会の雰囲気と海外での整形外科の盛り上がりを知ること、英語を聞き取る事を目標にしました。学会はLas VegasのThe Venetianというホテルに併設されているSands EXPOというコンベンションセンターで行われました。多数のホールと大きい展示場があり、東京ドーム約2.5個分の占有面積であり、日整会の2―3倍ほどの規模でした。参加しているDr達はアメリカだけでなく、ヨーロッパや南アフリカ、オーストラリア、アジア系など世界各国から来ている印象がありました。様々な国のDr同士が英語で語り合って情報交換を行っており、中にはビール片手に語り合っている姿も散見され、日本との文化の違いを感じました。機械の展示場は大ホールで行われ、DePuySynthesやZimmer Biomet、Arthrex、Smith &Nephewといった有名所だけでなく、世界各国の機械が並んでおりました。日本に導入されていない人工関節や手術台、MRIや透視など初めて見るものばかりで刺激を受けました。まだまだ臨床経験が浅く、それぞれの器械の違いに詳しくはありませんが、症例に合わせて適切なものを選ぶ際に業者を知っておくことは大切だと思いました。
川崎 先生、百々 先生のオーラルでの発表はとても素敵でした。質問内容は日本と比べて長く、英語の聞き取りも難しくどこが質問なのか分からない部分もありましたが、的確に返事をして発表は成功しました。先生方の姿を見て、英語の勉強をし、日本で研究のことに触れながら、海外の舞台を目指し努力しようと思いました。今回の体験を糧に、臨床中心の勉強をしながら、語学、基礎、研究に関し勉強し、努力していきたいと思います。